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2010.04.13

sera je monastery,bylakuppe,india


人波に誘われるようにセラ寺の門をくぐる。
日が沈み始める時間帯にも関わらず、
広場には多くのチベット僧が集まっていた。
何か起こるのか、それとも何も起こらないのか
植え込みの下に座り込み、暇にまかせてしばらく観察することにした。

日が十分に沈んだころ、突然手前にあった白いボードに
何かが映し出された。
ダライ・ラマだ。
するとこのスピーカーから流れる声は彼のものか。
ふと辺りを見回すと、さっきよりもずっと多くのチベット僧。
彼らと少し距離をとって座っていたのに、気づけば完全に飲み込まれている。

初めは衛星生中継かと興奮して観ていたけれど
途中で画面に『open』と表示され、映像がストップした。
生中継かと思っていたそれは、どうやら録画したものらしい。
続いて流れたのはチベット語のニュース番組。
ダライ・ラマがどこかを訪問した、なんて話題もあれば
ロケットの打ち上げの様子が流れたりと内容は比較的バラエティに富んでいる。
思えば彼らはテレビのない生活をしているのだ。
どうやら特別な映写会というよりは、ごく日常的に情報を知るための
定期的な催しなのだろう、と納得した。
(ただし彼らが近代的なものとは無縁の生活をしているかといえば、そうでもない。
携帯はもちろん、お寺のなかにはインターネットカフェもあり、
若いチベット僧は日々オンラインゲームに夢中なのだ)

ニュース番組のあとには、何やら小難しい顔をしたおじさんたちが
何やら小難しそうな話をしている様子が延々と流れている。
どうせだから最後まで観てみようと頑張るが、
いかんせん話がさっぱり分からないのでつまらない。

空をチラリと見上げる。
遠くのほうで曇り空がピカリと光った。
こりゃ雨が降るかもな、などと考えていたら急にお腹が痛くなってきた。
冷たい夜風にやられたらしい。
相変わらず熱心に映像を見入るチベット僧たちを横目に
少し後ろめたさを感じながら僕はそそくさと宿に戻った。

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