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2010.04.12

golden temple,bylakuppe,india


朝、ドアを開けて外の景色を見る。
昨日は真っ暗で何も分からなかったけど、そこには
穏やかな風景がどこまでも広がっていた。
遠くの丘にはタルチョ(お経が書かれた旗)がはためき、
階下ではチベット僧たちがペプシを飲みながら雑談に花を咲かせている。
ああチベタンの町までやって来たのだな、と実感した。
ときおり見かけるオートリクシャと野良牛が
かろうじてインドをつなぎとめている。

本日は昨日出会ったチベット僧の若者と一緒に寺巡り。
彼の名はTsultrim。ツィチュンと発音するらしいがどうも通じにくい。
現在20歳の彼は、10歳のときにチベットからインドにやって来たという。
地図も持たない僕たちにとって、とにかく彼の存在は本当に渡りに船なのだ。
しかも見返りを求めない、純粋な親切心で世話を焼いてくれるというのがとてもうれしい。

ツィチュンは最近買ったばかりだという携帯をしょっちゅういじっている。
ノキア製のタッチディスプレイ式携帯だ。
携帯のなかに入っているいくつかの動画を見せてもらう。
韓国のアイドルがステージで歌っているものや、
見るもおぞましい事故現場動画(彼は顔をそむけながら僕たちにこれを見せる)に混じって
あるラップシンガーの映像を見せてくれた。
チベットの自由を歌っているのだという。
「中国はダメだ。チベットに自由はない」
と吐き捨てるように彼は言う。
「あなたは中国が好きですか?」
彼は遠慮のない子供のように、率直で尖った矢のような質問を僕に投げかける。
「まあまあね。でも平和が一番だ」
僕の乏しい英語力ではこう答えるのが精一杯だった。
いや、じゃあ日本語だったら何と答えるんだ――?
柄にもなくそんなマジメなことを、僕はしばらくぼんやりと考えていた。

途中警察に怯えながらも、無事『チベット寺巡りツアー』は終了。
観光名所のゴールデンテンプルにはインド人観光客が大勢いた。
やっぱりここはインドなんだなあ、と実感する。

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